【皐月賞?後記】圧勝コントレイル ダービーはもちろん見えてきた無敗の3冠馬そして凱旋門賞の夢

2020年04月20日 21時34分

コントレイル(手前)は爆発的な末腳でライバル?サリオスを外からねじ伏せた

 無敗のGI馬2頭の激突で注目されたGⅠ第80回皐月賞(19日=中山競馬場?芝內2000メートル)は、前評判通り“2強”の一騎打ち。結果は昨年のJRA最優秀2歳牡馬コントレイル(牡3?矢作芳人廄舎)が半馬身差でサリオスとの叩き合いを制し、牡馬クラシック第1冠を制した。こうなると注目はディープインパクト以來、15年ぶりの無敗のダービー馬誕生なるかだが…。父の偉業に並ぶ可能性を、レースを振り返りつつ検証する。

 昨年のJRA最優秀2歳牡馬コントレイルが、約4か月の時を経て顕著な成長を満天下に知らしめた。牡馬クラシック第1冠の皐月賞は、管理する矢作調教師いわく「強い馬はどんな條件でも強いことを証明できた」一戦。改めて世代の頂點を印象づけたその戦いをまずは振り返ろう。

 ハナを切ったキメラヴェリテが刻んだラップは5ハロン通過59秒8。それでも2番手が5馬身後方に位置したことを思えば実質は平均ペース。「思ったよりかなり後ろの位置だったので心臓に悪かった」とトレーナーが語った通り、その流れにあって12番手で2角を回ったコントレイルにヒヤッとしたファンも少なくなかったはずだ。しかし、これこそ成長を物語る姿であったことがのちに判明する。

「馬場の內側が悪かったのもあるが、いつも前進気勢の強い馬が今日はハミに頼らず走っていた。プランは4番手あたりだったので、最初は馬が進んで行かず大変なレースになったと思ったが、馬を信じるしかない。ただ返し馬がいい走りだったので、最後はいつも以上にいい腳を使うだろうと感じていた」(福永)

 その鞍上の期待が現実に変わったのは、ラスト3ハロン標識を過ぎてからだった。馬群の外から手応え良く進出すると、4角では早くも先頭集団に並ぶ格好。その姿は父ディープインパクトをほうふつさせるものでもあった。

「非常に楽な手応えで上がって行ったので、これはぶっちぎるんじゃないかと…。ただ、相手もさすがに3連勝でGIを勝った馬。併せてからは簡単ではなかったけど、よくしのいでくれました」(福永)

 直線で叩き合ったサリオスとの差は半馬身。それでも2著馬の立ち回りが完璧だったこと、3著以下がさらに3馬身半離されたことを思えば、その內容は圧巻の一語。大外を回って記録した最速上がり34秒9が次位サリオスを0秒5上回った點からも破壊力の違いは浮き彫りとなる。

「この走りなら距離は延びても大丈夫。日本ダービー(5月31日=東京芝2400メートル)の課題は特にないです。今日もゴールに入ってから物見をしてすぐに止まりましたし、底が知れない馬だと改めて思いました。成長途上でこういったパフォーマンスを見せるのがすごい。無敗のダービー馬へ…。プレッシャーより期待が広がった感じ。楽しみでしょうがないです」

 鞍上の高ぶりに同調するかのように、指揮官も確信の弁だ。

「牧場とも連攜して前輪駆動から四輪駆動に走りが変わってきた。折り合いも含めてもう課題はないです。これまであまり無事でなかった馬だし、まずは今日のあがりが無事であること。そしてダービーもいい狀態で送り出せればと思います」

 無敗の2冠馬誕生となれば…秋の選択肢が一気に広がる。菊花賞を制すれば、父に肩を並べる無敗の3冠馬に。一転、海外に目を転じるのであれば2006年の凱旋門賞で3位入線→失格の憂き目に遭った父のリベンジという壯大なテーマが発生する。

 もはや「1強」。無事なら結果はおのずとついてくる――多くのファンにそう確信させた無敗の皐月賞馬の誕生だったと言えようか。

★東スポ杯勝ち馬でGIを制した馬=皐月賞を制したコントレイルが驚がくのレコードで勝利した東京スポーツ杯2歳Sは大物を輩出するレースとして有名で、09年以降の勝ち馬で同年ローズキングダムから、10年サダムパテック、11年ディープブリランテ、13年イスラボニータ、14年サトノクラウン、17年ワグネリアンが3歳以降にGIを勝っている。無敗の2冠馬誕生となれば初。

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